第3回日本在宅救急医学会学術集会に参加しました
診療看護師(Nurse Practitioner)の野呂です。
9月7日に開催されました第3回日本在宅救急医学会学術集会に参加してきました。
在宅救急診療ガイドライン作成に向けて、
①在宅・施設で急変を早く見つけるにはどうするか?
②急変したときどうするか?不要な搬送を減らせるか?
③退院するとき(した後)の諸問題にどう対応するか?
といった内容の発表、議論が活発に行われていました。
特に興味深かった発表は、「在宅での急変はある程度予測できる」というもので、急変を予測した上で実際にそうなった場合の次のアクションを考えておくことと、その内容を本人、ご家族、訪問看護師さん、ケアマネさんなどとも情報共有し共通認識として持っておくことが大切であるといった内容でした。
救急搬送に関しても、搬送が必要な状況はどんな時なのか?といったことを患者さんやご家族と話し合い、実際に急変してバタバタした状況の中でも患者さんやご家族が迷わないようにサポートしていきたいと強く感じました。
在宅医療は医師や看護師だけでは成り立たず、患者さんやご家族を取り巻く全ての人が協力して初めて意味をなすものだと感じています。
その中心に患者さん・ご家族がいるのだということを忘れずにこれからも在宅医療に関わっていきたいと思いました。